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訪問看護のケアマネ営業、紹介が減る本当の理由と対策の基本

公開: 2026-09-06 更新: 2026-10-02 MediChart編集部(合同会社L9)
このページは訪問看護の営業管理 完全ガイドの一部です

訪問看護ステーションの新規利用者は、その多くがケアマネジャー(居宅介護支援事業所)と病院からの紹介で決まります。チラシやWebサイトから直接依頼が来ることは、ゼロではありませんが例外です。つまり、稼働率と経営の安定は「紹介元との関係づくり」にかかっています。

この記事では、紹介が減っていく典型的なパターンと、明日から始められる対策の基本をまとめます。

紹介が減る最大の理由は「忘れられること」

紹介が減ったステーションに聞くと、「サービスの質が落ちたわけでも、トラブルがあったわけでもない」というケースがほとんどです。実際に起きているのは、もっと単純なことです。

ケアマネジャーの頭の中の候補リストから、静かに外れていく。

ケアマネジャーは担当利用者のケアプランを回しながら、常に複数の事業所と連絡を取っています。新しい訪問看護の依頼が発生したとき、頭に浮かぶのは「最近やり取りした」「空き状況を知っている」ステーションです。半年顔を見ていないステーションは、嫌われたのではなく、思い出されなかっただけです。

これは裏を返せば、質を上げなくても「忘れられない仕組み」を作るだけで紹介は守れる、ということでもあります。

対策の基本は「最後に会ってから何日か」を全件把握すること

営業を強化しようとすると、つい「訪問件数を増やす」方向に行きがちです。しかし人員に余裕のないステーションで営業時間を増やすのは現実的ではありません。

先に整えるべきは、どの紹介元と、いつ、誰が、何を話したかの記録です。

つまり、営業を「頑張る」のではなく「漏れを検知する」仕組みに変えます。営業が得意な人の勘に頼らず、誰が見ても同じ判断ができるようになるのがポイントです。

訪問しなくても接点は作れる

接点=訪問と考えると負担が大きくなります。実務では、次のような軽い接点でも「忘れられない」効果があります。

接点の種類 所要時間 使いどころ
空き状況のFAX・電話連絡 5分 空き枠が出たとき。最も喜ばれる情報
担当者会議のついでの挨拶 5分 すでに外出している日の帰り道
新しい対応可能処置の案内 10分 看護師の入職・研修修了のタイミング
訪問(手土産なしで可) 30分 紹介実績のある重点先へ月1回程度

大切なのは、これらの接点も記録に残すことです。電話1本でも記録しておけば「最終接点日」が更新され、次に動くべき先が正しく判断できます。

記録は「次の一手」が書けて初めて機能する

営業記録を付けているステーションでも、「訪問した」「挨拶した」だけの記録になっていることが少なくありません。次の判断に使える記録には、最低限この3つが必要です。

  1. 相手の状況 — 担当件数が増えている、医療依存度の高い利用者を探している、など
  2. 伝えたこと — 空き状況、対応可能な処置、営業時間
  3. 次の一手 — いつ頃、何をきっかけに、再度接点を持つか

紙のノートやExcelでも運用は可能です。ただし事業所数が30を超えたあたりから「最終接点日で並べ替えて漏れを見つける」作業が毎週の負担になり、属人化しやすくなります。そこを自動化するのが、MediChartのような営業管理ツールの役割です(最終営業日からの経過日数を自動計算し、フォローが途絶えた紹介元を検知します)。

間隔の目安は相手によって変える

「60日」は、全件に同じ基準を当てるための入口です。慣れてきたら、相手の重要度で間隔を変えます。

区分 例 接点の間隔の目安
重点先 紹介実績のある居宅・連携室 30日
通常 エリア内のその他の居宅 60日
開拓中 まだ紹介のない先・遠方の先 90日

数字に正解はありません。大事なのは、基準を決めて全員で同じ表を見ることです。区分は営業先リストに1列足すだけで管理できます。

週1回の確認は15分で終わらせる

申し送りの時間を使い、次の順で進めます。

  1. 営業先を最終接点日の古い順に並べる
  2. 区分ごとの目安を超えた先に印を付ける
  3. 印の付いた先のうち上位3件に、担当者と手段(訪問・電話・FAX)を割り当てる
  4. 翌週の確認で、割り当てた接点が記録されたかを見る

3件に絞るのは、全件を割り当てると実行されないからです。毎週3件でも、1年続ければ延べ150件を超える接点になります。

久しぶりに連絡するときの一言(文例)

間が空いた相手への連絡は、用件を先に言うと気まずさがありません。

「ご無沙汰しております。◯◯訪問看護ステーションの△△です。来週から火曜の午前に1枠空きが出るので、お知らせのお電話です。もし合いそうな方がいらっしゃれば、お声がけください。」

謝罪や長い近況報告は要りません。空き情報という「相手に役立つ用件」があれば、半年ぶりでも自然に連絡できます(→空き情報の伝え方)。

まとめ:明日からやる3つ

  1. 紹介元の一覧を作り、それぞれの「最後に接点を持った日」を書き出す
  2. 60日以上空いている先を洗い出し、電話や空き情報の連絡から再接点を作る
  3. 以後の接点はどんなに小さくても記録し、週1回「空きすぎた先」を確認する

紹介は、忘れられなければ減りません。仕組みで「忘れられないステーション」になることが、ケアマネ営業の基本です。

よくある質問

訪問看護の営業は誰に行けばいいですか?

新規利用者の主な紹介元は、居宅介護支援事業所のケアマネジャーと、病院の地域連携室(退院調整部門)です。まずは事業所の周辺にある居宅介護支援事業所を一覧化し、定期的に顔を出す先を決めることから始めます。

営業の頻度はどのくらいが適切ですか?

決まった正解はありませんが、紹介実績のある事業所は月1回程度、新規開拓先は2〜3か月に1回の接点を保つステーションが多いです。重要なのは頻度そのものより「最後に会ってから何日経ったか」を全事業所について把握しておくことです。

営業が苦手なスタッフでもできますか?

訪問看護の営業は売り込みではなく、空き状況と対応可能な医療処置を正確に伝える情報提供です。「今週は金曜午後に枠があります」と伝えるだけでも、ケアマネジャーにとっては紹介判断に役立つ情報になります。

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