営業記録と聞くと「報告書を書く仕事が増える」と身構えられがちですが、営業記録の本体は次の接点のためのメモです。1件1分で書けて、数か月後に効いてきます。この記事では、続けられる営業記録の型を解説します。
なぜ記録するのか——記憶は3か月もたない
営業記録がない場合に起きることは決まっています。
- 「あの居宅、最後に行ったのいつだっけ」がわからない → フォロー漏れに気づけない
- 前回話した内容を忘れて、同じ話を繰り返す
- 担当スタッフの退職と同時に、関係の履歴がすべて消える
営業の成果は接点の蓄積で決まる以上(→営業のコツ)、蓄積を担うのは人の記憶ではなく記録です。
書くのは5項目だけ
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 日付 | 接点のあった日 |
| 相手 | 事業所名+担当者名(わかれば) |
| 手段 | 訪問/電話/FAX/メール等 |
| 内容 | 1〜2行。話したこと・言われたこと |
| 次アクション | 「いつ・何をするか」まで書く |
このうち価値の8割は次アクションにあります。「◯月頃に空きが出たら連絡」「新しいパンフレットができたら持参」——これが書いてあれば、記録は自動的にToDoリストになります。
内容欄には、相手の発言をそのまま残すのがコツです。「精神科対応のステーションを探すことが多い」「リハビリ職の訪問はあるかと聞かれた」——こうした一言は、次回訪問の話題と自ステーションの強みの出し方を決める材料になります。
続けるためのルールは1つ
営業記録が続かない原因は、ルールが複雑なことです。ルールは1つに絞ります。
「接点があったら、当日中に1行」
書式の美しさも文章力も不要です。逆に、週末にまとめて書く運用は必ず破綻します(記憶が飛ぶため)。移動中や訪問直後の1分で書ける状態にしておくことが、唯一の続く条件です。
記録を「見る」仕組みで完成する
書くだけの記録は日誌です。営業記録は、見て使って初めて営業ツールになります。
- 週1回、最終接点日が古い順に並べて、60日以上空いた先を拾う
- 月1回、紹介実績と突き合わせて「紹介をくれた先へのお礼・報告」の漏れを確認する
- 新しいスタッフが営業先を引き継ぐとき、過去の記録を読んでから行く
この運用はExcelでも回せます。列構成と無料テンプレートはExcelでの営業管理で配布しています。件数が増えて「書く場所がPCにしかない」ことがボトルネックになったら、スマホで書ける仕組みへの移行を検討してください。
まとめ
- 営業記録は報告書ではなく、次の接点のためのメモ。1件1分・1〜3行
- 5項目のうち価値の8割は「次アクション」。相手の発言はそのまま残す
- ルールは「接点があったら当日中に1行」だけ。まとめ書きは破綻する
- 週1回、最終接点日の古い順に見る。書く仕組みより見る仕組みが成果を分ける