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訪問看護の営業のコツ——初回挨拶から継続フォローまでの実務手順

公開: 2026-09-14 MediChart編集部(合同会社L9)

訪問看護の営業と聞くと「売り込み」を想像して気が重くなる方が多いのですが、実務でやることは違います。ケアマネジャーが紹介先を判断するために必要な情報を、切らさずに届けること。これが訪問看護営業の本体です。

この記事では、初回挨拶から継続フォローまでの手順を、現場で使える形でまとめます。営業がそもそもなぜ必要かは、ケアマネ営業の基本で解説しています。

営業して良い時間帯・避けるべき時期

相手の仕事のリズムを知っているかどうかは、第一印象を大きく左右します。

タイミング 判断 理由
月初1〜10日 避ける レセプト(請求業務)の集中期間。事務所全体が忙しい
朝8:30前後 避ける 朝の申し送り・ミーティング中
9:00〜9:30 良い 申し送り後、外出前の事務時間
11:45〜13:15 良い 昼の戻り時間。事務所に人がいる
16:30〜17:30 訪問から戻り、記録業務の時間
17:30以降 避ける 終業間際

「月初のお忙しい時期を避けて伺いました」のひと言が言えるだけで、業界を理解している事業所として扱われます。

初回挨拶——伝えるべきは3つだけ

初回訪問の目的は、契約でも紹介の約束でもなく「候補リストに入れてもらうこと」です。長居は不要で、5〜10分で十分です。

伝えるべき情報は次の3つに絞ります。

  1. 対応エリアと空き状況 — 「いま新規を受けられるか」はケアマネジャーが最初に知りたいこと
  2. 対応できる医療処置・体制 — 医療依存度の高い利用者、精神科訪問看護、リハビリ職の訪問、24時間対応の有無など、自分たちの強み
  3. 連絡先と窓口 — 誰に電話すればすぐ話が通じるか

逆に、パンフレットの内容を最初から最後まで説明するのは逆効果です。相手は業務の合間に時間を割いています。

継続フォロー——「頑張る」ではなく「仕組み」にする

営業の成果は初回訪問ではなく、その後の継続で決まります。ケアマネジャーの頭の中の候補リストは、接点が途絶えると静かに入れ替わっていくからです。

継続フォローで大切なのは、気合いではなく仕組みです。

軽い接点の作り方は空き情報の伝え方で、記録の残し方は営業記録の書き方で詳しく解説しています。

営業が苦手なスタッフへの割り振り方

営業を特定の得意な人に任せると、その人の退職と同時に関係が消えます。おすすめは「訪問のついで営業」の分担です。

トークの上手さより、接点の回数と記録の蓄積が紹介につながります。この管理を紙やExcelで回す方法と限界はExcelでの営業管理にまとめました。

まとめ

  1. 月初のレセプト期間を避け、9時台・昼・16時半台に動く
  2. 初回は5〜10分で「空き・強み・窓口」の3点だけ伝える
  3. 成果は継続で決まる。最終接点日を管理し、60日空いたら軽い接点を作る
  4. 営業は属人化させず、訪問のついでに分担して記録を残す

営業のコツとは、特別な話術ではなく「相手の仕事を理解した振る舞い」と「忘れられない仕組み」の2つです。

よくある質問

営業に手土産は必要ですか?

必須ではありません。多くの居宅介護支援事業所では贈答品の受け取りを制限しており、かえって気を遣わせることもあります。手土産よりも、空き状況や対応可能な医療処置といった「紹介判断に役立つ情報」を持参する方が喜ばれます。

電話とFAXと訪問、どれが効果的ですか?

目的で使い分けます。空き情報の速報はFAXや電話、関係づくりは対面が有利です。重要なのは手段よりも「接点を絶やさず、記録に残すこと」です。

断られた事業所には二度と行かない方がいいですか?

「今は必要ない」は「今後も不要」ではありません。数か月空けて、空き状況や新しい対応体制など相手にとって新しい情報ができたタイミングで再訪すれば、不快に思われることはまずありません。