「営業に行っても話すことがない」——これは訪問看護の営業で最も多い悩みですが、実は毎月変わる営業ネタを全ステーションが持っています。空き情報です。
ケアマネジャーの立場では、新規の依頼先を探すとき最初に知りたいのは「どこが受けられるか」です。空き情報の連絡は、相手が必要としている情報を届ける行為であって、売り込みではありません。だから嫌がられにくく、続けやすい。この記事ではその型を解説します。
空き情報に載せる項目
「空きがあります」だけでは判断できません。次の項目をセットにします。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 空き枠 | 火・木の午前に計◯枠 |
| 受け入れ開始の目安 | 最短で来週から |
| 対応エリア | ◯◯市◯◯地区・◯◯地区 |
| 対応できる内容 | 医療処置の可否・精神科・リハビリ職・ターミナル等 |
| 連絡先 | 直通番号・つながりやすい時間帯 |
ポイントは曜日・時間帯まで具体的に書くことです。「若干の空きあり」より「火曜午前に1枠」の方が、ケアマネジャーは目の前のケースと突き合わせられます。
手段の使い分け
- 電話——すぐ埋めたい枠があるとき。重点先の数か所に直接。「空きが出たのでまず◯◯さんにご連絡しました」の一言は関係を太くする
- FAX・書面——定期的な状況共有。事務所内で回覧されることがあり、担当外のケアマネジャーの目にも入る
- 訪問のついで——挨拶回りや定期訪問の際に、一枚ものとして手渡す
どの手段でも、送った事実と反応は記録に残します(→営業記録の書き方)。
FAXテンプレート(無料)
そのまま使える空き情報FAX送信票を、営業管理テンプレートの1シートとして同梱しています。登録不要・無料です。
事業所名・空き枠・対応内容を書き換えるだけで使えます。
空き情報は稼働率対策そのもの
利用終了で枠が空いたとき、黙っていればただの空床ですが、紹介元に伝われば営業材料になります。空き情報の発信は稼働率の維持と表裏一体です。
運用として理想的なのは、次の流れを仕組みにすることです。
- 利用終了・枠の変動が出る
- その週のうちに重点先へ空き情報を連絡する
- 連絡した先・反応を記録する
- 枠が埋まったら「おかげさまで埋まりました」まで伝える(この一言が次の紹介を生む)
まとめ
- 空き情報は「相手が必要としている情報」。売り込みにならない最強の接点
- 曜日・時間帯・受け入れ開始目安・対応内容まで具体的に書く
- 急ぎは電話、定期共有はFAX、手渡しは訪問のついで
- 枠が空いたら週内に発信。断った相手への「空きました」連絡は最優先