訪問看護の営業管理は、最初からシステムを買う必要はありません。Excelで十分に始められます。この記事では、実際に使える無料テンプレートと運用のコツ、そして「Excelでは回らなくなるサイン」を正直に解説します。
営業管理で記録すべき項目
営業管理の目的は、ケアマネ営業の接点を切らさないことです。必要な表は2つだけです。
① 営業先リスト(1行=1事業所)
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 事業所名 | 居宅介護支援事業所・病院・地域包括支援センター |
| 種別 | 居宅/病院/包括 など |
| 担当者名 | ケアマネジャー・連携室担当者。複数いれば代表者 |
| 電話番号 | かける前に迷わないために必須 |
| 住所・エリア | 訪問のついでに寄れる先を探すときに使う |
| 最終接点日 | この列が営業管理の心臓部 |
| 次回予定 | 「いつ・何をするか」まで書く |
| 紹介実績 | 直近の紹介件数。お礼と報告の漏れ防止 |
| メモ | 担当者の関心事・言われたこと |
② 営業記録(1行=1接点)
日付・訪問先・対応者・手段(訪問/電話/FAX)・話した内容・次のアクション。書き方の詳細は営業記録の書き方にまとめています。
無料テンプレート(登録不要)
上記の構成をそのまま形にしたExcelテンプレートを用意しました。営業先リスト・営業記録・空き情報FAX送信票の3シート構成です。
登録やメールアドレスの入力は不要です。Googleスプレッドシートにアップロードしても使えます。
Excel運用を続けるコツ
テンプレートより大事なのが運用です。Excel営業管理が続かない原因はほぼ次の2つに集約されます。
- 入力ルールが決まっていない——「訪問したら当日中に1行」だけをルールにする。長文は不要
- 見る習慣がない——週1回の申し送りで「最終接点日が60日以上前の先」を並べ替えて確認する
並べ替えとフィルタさえ使えば、Excelでもフォロー漏れの検知はできます。営業のコツで書いた「仕組みで回す」は、Excelでも実現可能です。
Excelの限界が来るサイン
正直に書くと、Excelでの営業管理には限界点があります。次のサインが出たら、管理方法の見直し時期です。
- 入力されなくなる——事務所のPCでしか開けず、訪問先や移動中に書けない。記憶が飛んで記録が空く
- 最終接点日が信用できなくなる——複数人が別ファイルで管理し、どれが最新かわからない
- 属人化する——「あの居宅は◯◯さんしか知らない」状態。退職と同時に関係が消える
- 紹介実績と結びつかない——どの紹介元から何件来ているかを集計する作業が月末の負担になる
逆に言えば、これらが起きていないうちはExcelで十分です。営業先が増え、スタッフ全員で分担して回す段階になったら、スマホで入力できる専用ツール(当サイトを運営するMediChartもその一つです)を検討してください。
まとめ
- 営業管理は「営業先リスト」と「営業記録」の2表で始められる
- 心臓部は最終接点日。週1回並べ替えて60日空いた先を拾う
- ルールは「訪問したら当日中に1行」だけでいい
- 入力されない・最新がわからない・属人化——このサインが出たらExcel卒業のタイミング