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紙・Excel・専用ツール——訪問看護の営業管理はどれが合うか

公開: 2026-09-16 MediChart編集部(合同会社L9)
このページは訪問看護の営業管理 完全ガイドの一部です

訪問看護の営業管理には、紙・Excel・専用ツールの3つの方式があります。上位互換の関係ではありません。規模と体制によって最適解が変わります。

3方式の比較

観点 紙(ノート・台帳) Excel 専用ツール
導入コスト ほぼゼロ ほぼゼロ 月額費用が発生
訪問先での入力 得意 苦手(PCが必要) 得意(スマホ)
検索・並べ替え できない できる できる
複数人の同時利用 できない 競合しやすい 前提として設計される
最終接点日の把握 手作業 並べ替えで可能 自動で可視化
紹介実績との連動 手集計 手集計 連動する製品が多い
引き継ぎ 属人化しやすい ファイル次第 記録が残る
向く規模 紹介元〜20件・担当1人 〜100件・担当1〜2人 複数人で分担

紙が向く場合

開設直後で紹介元が少なく、管理者が1人で営業を担っているなら、紙で十分です。訪問の合間にすぐ書けるという点では、紙が最も速い方式でもあります。

紙の限界は共有と検索です。「先月どこに行ったか」を探すのに時間がかかり始めたら、次の方式を考える時期です。

Excelが向く場合

多くのステーションにとって現実的な選択肢です。営業先リストと営業記録の2表で管理でき、並べ替えとフィルタで「最終接点日が60日以上前の先」を拾えます。無料テンプレートも配布しています。

営業管理テンプレートをダウンロード(Excel形式・無料)

Excelの限界は次の4つです。詳しくはExcelでの営業管理に書きました。

  1. 訪問先で書けず、記録が空く
  2. 複数人が別ファイルを持ち、最新がわからなくなる
  3. 担当者しか知らない紹介元が生まれる
  4. 紹介実績の集計が月末の負担になる

専用ツールが向く場合

営業を複数人で分担しているステーションです。スタッフ全員が同じ場所に記録し、誰が見ても経緯がわかる状態を作れます。

ただし費用が発生し、入力ルールを決めて全員に浸透させる運用も必要です。「入れれば解決する」ものではありません。選ぶ観点は営業管理システムの選び方に7つまとめています。

乗り換えで失うもの

正直に書いておくと、方式を変えると失うものがあります。

だからこそ、困っていない段階で乗り換える必要はありません。判断基準は「今の方式で最終接点日を信用できるか」の一点です。

まとめ

  1. 3方式は上位互換ではない。規模と体制で最適解が変わる
  2. 紹介元20件・担当1人なら紙、100件・1〜2人ならExcelで十分機能する
  3. 複数人で分担し始めたら専用ツールの検討時期
  4. 乗り換えには必ずコストがある。「最終接点日を信用できるか」で判断する

よくある質問

紙の管理はもう古いですか?

古くはありません。紹介元が20件程度で担当者が1人なら、紙のノートでも十分に機能します。紙の弱点は共有と検索であって、記録すること自体の価値は変わりません。

Excelから専用ツールに移るタイミングは?

「複数人が別ファイルで管理していて、どれが最新かわからない」状態になったときが明確なサインです。1人で回っているうちは移る必要がありません。

移行すると今までの記録は使えなくなりますか?

取り込み機能があるかどうかで変わります。検討時に「今のExcelをそのまま取り込めるか」を必ず確認してください。取り込めない場合、過去の経緯が断絶して属人化が再発します。

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