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紹介元へのお礼と経過報告——2件目の紹介につながる報告の型

公開: 2026-09-16 MediChart編集部(合同会社L9)
このページは訪問看護の営業管理 完全ガイドの一部です

営業というと「新しい紹介元を開拓すること」と思われがちですが、実務で最も効果が高いのは、すでに紹介をくれた相手への報告です。紹介したケースがどうなったかを知らされない紹介元は、次に頼むかどうかを判断できません。この記事では、紹介を「1件」で終わらせず「2件目」につなげる報告の型を解説します。

なぜ報告が営業になるのか

ケアマネジャー地域連携室が訪問看護ステーションを選ぶとき、判断材料は「以前頼んだときどうだったか」です。そして「どうだったか」は、ステーション側が伝えなければ相手には分かりません。

報告がないと、紹介元の中では「頼んだが、その後どうなったか分からない」という状態のまま止まります。報告があれば、「頼んだら、きちんと受けて、報告が返ってきた」という一巡が完了します。この一巡が確認された紹介元からは、次の紹介が格段に来やすくなります。 開設直後であれば、この一巡が2件目・3件目を生みます(→開設後90日の営業計画)。

報告すべき4つのタイミング

タイミング 手段 伝えること
① 受け入れ決定時 電話 受け入れの可否・開始予定日・担当者名
② 初回訪問後 書面1枚 初回の様子・今後の訪問計画・気づいた点
③ 状態の大きな変化 電話→書面 変化の内容・主治医への連絡状況・ケアプラン変更の要否
④ 利用終了時 書面 終了理由・経過・お礼

②が最も重要です。紹介元が「頼んでよかった」と最初に確認できる場面であり、ここで報告が届くかどうかで、その紹介元との関係の温度が決まります。

書面1枚の型

初回訪問後の報告書は、A4片面で十分です。長文は読まれません。項目は次の通りです。

「気づいた点」の欄が、報告を営業に変えます。看護の視点で気づいたことを1行添えるだけで、紹介元は「この事業所は見ている」と感じます。

電話で伝える内容

①と③は電話が基本です。電話では次の順で、1〜2分に収めます。

  1. 名乗りと、どの利用者の件かを一言
  2. 結論(受け入れ可否/変化の内容)
  3. 相手に判断や対応を求めること(あれば)
  4. 「書面でもお送りします」

電話の後に書面を送ると、相手は読み返せ、事務所内で共有もできます。

守秘義務との線引き

紹介元のケアマネジャーや連携室は、ケアプランや退院支援において情報共有を前提とする関係者です。報告そのものは連携の一部として通常行われます。ただし、次の点は守ってください。

判断に迷う内容は、報告の前に管理者に確認してください。

報告を記録に残す

報告も接点です。営業記録に「◯月◯日 初回訪問報告をFAX」と1行残しておくと、最終接点日が更新され、紹介元カードの履歴に「紹介→報告」の流れが残ります。担当者が交代しても、この紹介元とどういう関係を築いてきたかが引き継げます。

まとめ

  1. 最も効く営業は、紹介をくれた相手への報告。「頼んだら報告が返ってきた」の一巡が次の紹介を生む
  2. タイミングは受け入れ決定・初回訪問後・状態変化・終了の4点。初回訪問後が最重要
  3. 書面はA4片面。「気づいた点」の1行が報告を営業に変える
  4. 内容は必要最小限・同意の範囲・規程に従う。報告も営業記録に1行残す

よくある質問

報告はどのタイミングで行えばいいですか?

受け入れを決めたとき、初回訪問の後、利用者の状態が大きく変わったとき、利用が終了したときの4点が基本です。特に初回訪問後の報告は、紹介元が「頼んでよかった」と確認できる最初の機会です。

電話と書面はどう使い分けますか?

初回訪問後の報告は書面1枚(FAXやメール)が読み返せて便利です。状態の急な変化や相談が必要な場面は電話で、その後に書面で残すのが確実です。

どこまで伝えていいのか、守秘義務が心配です。

紹介元のケアマネジャーや連携室は、ケアプランや退院支援の関係者として情報共有の前提にある相手です。ただし内容は必要最小限にとどめ、事業所の個人情報取扱規程と本人・家族の同意の範囲に従ってください。

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