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営業管理ツールの導入と定着——最初の30日でやること

公開: 2026-09-16 MediChart編集部(合同会社L9)
このページは訪問看護の営業管理 完全ガイドの一部です

営業管理ツールの導入で失敗する原因は、製品選びではなく導入後の30日にあります。アカウントを作ったまま一度も使われない、という結末が最も多い。この記事では、そうならないための手順を順番にまとめます。

ツールを選ぶ段階の方は、先に営業管理システムの選び方をご覧ください。

1〜7日目:ルールを1つだけ決める

最初にやることは設定でもデータ移行でもなく、入力ルールの決定です。そしてルールは1つに絞ってください

接点があったら、当日中に1行

これだけです。書式も文字数も問わない、と明言することが重要です。「きちんと書かないといけない」と思われた瞬間に入力されなくなります。詳しい書き方は営業記録の書き方にありますが、最初の30日は「1行でも書いてあればよい」で通してください

8〜14日目:移すデータを絞る

過去データの全件移行は、導入が立ち消える最大の原因です。移すのは次の2つだけにします。

  1. 現役の紹介元——直近1年で接点があった先
  2. 最終接点日——それぞれの先に最後に行った日

過去の営業記録の本文は移さなくて構いません。最終接点日さえあれば、翌日から「古い順に並べて回る」運用が始められます。これが営業管理の本体です。

すでにExcelで管理しているなら、取り込み機能が使えるかを確認してください(→Excelでの営業管理)。取り込めない場合は、重点先だけを手入力で構いません。

15〜21日目:全員が1回ずつ書く

管理者だけが使っている状態では、最終接点日が信用できません。一部の接点しか記録されないからです。

この週の目標は「全員が1回ずつ書く」こと。それだけです。朝の申し送りで、前日に訪問した人に1行入れてもらうのが最も確実です。

うまくいかない場合、原因はほぼ次のどちらかです。

22〜30日目:見る習慣をつくる

書くだけの記録は日誌です。見て初めて営業ツールになります

週1回、申し送りの5分を使って次を確認します。

  1. 最終接点日が60日以上空いた先を並べる
  2. そのうち上位3件に、今週の接点予定を割り当てる
  3. 割り当てた人が記録する

この循環が回り始めれば定着です。接点の作り方は訪問にこだわらなくて構いません。空き情報の連絡なら電話やFAXでも成立します。

定着したかの判定

毎週「先週の接点が何件記録されたか」を見てください。数が安定して出ていれば定着しています。

ゼロの週が2回続いたら、機能の使い方ではなくルールか入力手段を疑ってください。研修を増やしても解決しません。

まとめ

  1. 最初に決めるのは設定ではなくルール。「接点があったら当日中に1行」の1つだけ
  2. 移すデータは「現役の紹介元」と「最終接点日」の2つに絞る。全件移行は立ち消えの元
  3. 3週目の目標は全員が1回ずつ書くこと。管理者だけでは最終接点日が信用できない
  4. 4週目に「週1回、60日空いた先を見る」習慣をつくる。書く仕組みより見る仕組み

よくある質問

導入時に過去のデータは全部移すべきですか?

全部移す必要はありません。まず「現役の紹介元」と「最終接点日」だけを移してください。過去の記録を全件移そうとすると作業が終わらず、そのまま立ち消えになるのが最も多い失敗です。

スタッフが入力してくれません。どうすればいいですか?

ルールが多すぎる可能性があります。「接点があったら当日中に1行」だけに絞り、書式も文字数も問わないことを明言してください。それでも入らない場合は、入力する場所(スマホで書けるか)に原因があることが多いです。

定着したかどうかはどう判断しますか?

「先週の接点が何件記録されたか」を毎週見てください。数が安定して出ていれば定着しています。記録がゼロの週が2回続いたら、ルールか入力手段のどちらかに問題があります。

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